こんにちは。しほどらむ(@shihodrums)です。電子ドラムの防振対策で防振ステージを製作しました。
防振ステージとは振動が床に伝わらないようにするためにを浮かせたものです。
私の場合は床に防振ゴムを置きその上に板を置いて製作しました。
その際に防振ステージの要として使ったの防振ゴムが「ゲルダンパー」
今回はゲルダンパーについてまとめていきます。
ゲルダンパーはすごいアイテム
ゲルダンパーとは?
ゲルダンパーとは株式会社エクシールからでている緩衝・衝撃吸収できる防振ブロックです。
機械の振動や衝撃をやわらげたい時に使用します。
計測機器や精密機械の防振緩衝におすすめされているいわば業務用の防振ブロックなのです。
ちなみこの防振ブロックゲルダンパーはハイパーゲルを厚くし成型されて作られています。
ハイパーゲルとは
ハイパーゲルとは軟質ウレタン樹脂の特性を活かした衝撃吸収素材。
ウレタンゲルは高いエネルギー吸収性を持っているそうです。
なので防振材・緩衝材にぴったりということですね。
ゲルダンパーの特徴
① 機器の脚に設置することで振動を除去!
機器の脚に設置することで、機器からの振動も、床からの振動も防止することができます。
床からの振動も防止できるんですね
② 垂直方向・水平方向ともに同等の効果あり!
素材は方向性がないため、垂直方向でも水平方向でも同等の振動吸収効果があります。
防振ステージでドラムを叩くと垂直方向だけでなく水平方向にも振動している感じはあるのでこれはいいですね
③ 23.8Hzと低い領域から防振効果を発揮!
23.8Hzからと、広範囲の領域で防振効果を発揮します。
23.8Hz・・・?
引用:https://www.exseal.jp/products/detail/165
低周波音
23.8Hzといきなり言われてもなんのこっちゃという感じだったので調べてみました。
1秒間に振動する回数を周波数といい、回数が多ければ高い音、少なければ低い音としてきこえるそうです。音の高さは周波数で表し、単位はHz(ヘルツ)を用います。
Hzは周波数を表しているのか
日本では概ね100Hz以下の音を低周波音と呼び、その中でも人間の耳では宅に聞こえにくい音(20Hz以下)を超低周波音と呼ぶそうです。そう考えると23.8Hzは超低周波音に近いレベルであり23.8Hz以上の防振効果を発揮すると考えるとすごいですね。
より深く知りたい方は環境省がまとめたよくわかる低周波音を参照してみてください。
ゲルダンパーの選び方
ゲルダンパーが防振にいいということが分かったところでゲルダンパーの選び方についてまとめていきたいと思います。
ゲルダンパーの大きさ
ゲルダンパーには大きさが2種類あります。
50mm×50mmと100mm×100mm
今回私は50mm×50mmを選びました。
選んだ理由としては
防振ステージの下に均等に防振ブロックを設置したいからです。
100mmサイズは50mmに比べて1個あたりの荷重量が多いです。
そうすると必要個数が少なくなります。個数が少ないのは悪いことではないのですが
個数が少ない=支えがすくないので防振ステージに使用する板に負担がかかる(たわむ可能性)と感じました。
そのため50mmを選択しました。
ゲルダンパーの硬度
ゲルダンパーには硬度が4種類あります。
15、30、45、60の4種類です。
何が違うかというと、適正使用荷重(1個あたり)がそれぞれ異なります。
硬度 | 適正使用荷重 |
15 | 2~10kg未満 |
30 | 10~20kg未満 |
45 | 20~30kg未満 |
60 | 30~50kg未満 |
今回私が選んだのは硬度30
それを12個購入しました。
1個あたり10~20kgで×12個なので120~240kgまでいけるという計算になります。
ゲルダンパーの上に乗せる重量
ゲルダンパーの上に乗せる重量を考えてみます。
商品名 | 重量 |
電子ドラム(Roland TD-17KVX) | 24.8 kg |
防振マット 4〜4.5kg/1枚(厚さ10mmタイプ)×3枚 | 12~13.5kg |
防振カーペット 1枚約1.5kg×6枚 | 9kg |
合計 | 約50kg |
ここで約50kg。
あとはMDFボード、スローン、ハイハットスタンド、譜面台、ツインペダル、自身の体重を考えると約70kg
そうなると約120kg必要になります。
硬度15だと12個で24~120kg未満
硬度30だと12個で120~240kg未満
どちらにするか迷ったのですが練習パッドを置いたりノイズイーターを置くと考えると120kgを超えると判断したので硬度30にしました。
例えば硬度60を4か所におけばいいのでは?1個あたり30~50kgだから4個で120~200kgになるので荷重的に可能ではないか?と思った方もいるのでないでしょうか。
大きさの選択のところでも記載したのですが、個数が少ない=支えがすくないので防振ステージに使用する板に負担がかかる(たわむ可能性)と感じたので45や60は選択しませんでした。またメーカーさんが推奨しているのはできるだけ柔らかいものを選んだほうがいいとのことだったので硬度30にしました。
個人的には硬度15で個数を増やすのもありかなと思います。ただゲルダンパー1個あたりお高いので硬度30が現実的
まとめ
ゲルダンパーの選び方をまとめると
①ゲルダンパーの上に置く重量の概算を出す
②使用する防振ステージの大きさに合わせてゲルダンパーの個数を考える
③重量÷個数で1つあたりの荷重がでるのでそれに合わせて硬度を選ぶ
例として私のものを上記に当てはめてみると
総重量約120Kg÷12個=10kg/個
10kgに当てはまるは硬度15か30
だけど120kgを超える恐れがあったので硬度30にした。ということになります。
ただ防振ステージづくりも他の電子ドラムの重量もものすごく差がでるものではないのかなと感じているので個人的には
硬度30を基準に防振ステージの大きさに合わせてゲルダンパーの個数をきめる
が一番ベストかと思います。
みなさまの防振ステージづくりに少しでもお役にたてれば幸いです。